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2011年9月 4日 (日)

町に武田教授がやってきた

 わが町で、武田教授、山本教授による、原発講演会が行われました。メモ書きで不正確ですが、話の内容を書いてみます。趣旨は間違っていないと思います。

 まず武田教授の講演。

 原発事故が発生したら、遠くに逃げるな。原発からの放射能は風に乗って流れていくが、100km離れたところの、風向きは、原発周辺の風向きと同じとは限りない。まず風向きより外れて横に逃げよ。

 放射能粒子は大きく、新型インフルエンザマスクで除去できる。

 福島原発事故では放射能は奥羽山脈にぶつかり南下した。気象庁による正確な風向きでの避難が重要。その気象庁は、事故翌日、風向きを外国には発表したが、日本では報道されていない。1日前に爆発はわかるので、自治体は、事故が起きたら、バスを用意し、住民を避難させなければならない。まず119に連絡せよ。

 電力会社に「安全か」と聞いてはいけない。「安全だ」というに決まっている。

 震度6で東北の原発は6基壊れた。原発は安全でない。震度6で必ず壊れる。「2006の新耐震指針では、原発は必ず壊れ、住民は多大な被曝を受ける。これを前提に審議会での議論をしてくれと」言われた。今回、青森では震度4で壊れた。

 事故前は1年の被曝量は1ミリシーベルトで管理され、これを超えると保安院からしかられた。事故後は1年の被曝量は20ミリシーベルトに増やされた。原発稼動前は人工放射能はなかった。原発が稼動すると、放射能が出始め、世界的な基準を作ろうということになり、学問的には証明されていないが、1ミリシーベルトの基準ができた。ドイツでは1年間で0.3ミリシーベルトである。要するに、電気を必要とするため、1ミリシーベルトで我慢してくれということだ。科学的にわからないから、1ミリシーベルトを死守しようということだ。チェルノブイリでは最近ガンの発症が見られる。

 1年の被曝量20ミリシーベルトはX線を年間400回浴びたことに相当する。しかも全身である。子供に400回もX線を浴びせられますか。安全かどうかわからないが、納得性に欠けるということだ。東電からの毒であるが、20ミリシーベルトは我慢せよということらしい。このことを学校に訴えると、モンスターペアレントだという校長もいる。

 空間から20ミリシーベルト、埃からの内部被曝10ミリシーベルト、食物からの被曝量5~20ミリシベルトとすると、年間被曝量は30~50ミリシーベルトとなりX線を1000回浴びることに相当する。

 日本人は「原発は必要だから安全である」という思考をする傾向がある。フランスでは安全と必要という概念を分ける。だから日本では「安全」といいながら、人のいないところに建設し、フランスは街中でも建設する。

 化石燃料の埋蔵量は8000年あり、当面困らない。1970の石油ショックでは40年で枯渇するといいながら、40年たった2010には43年で枯渇するといっている。これは石油会社がもっている石油の平均値だ。

 地球温暖化で水面が上昇する。これは、小学生でもわかるウソだ。南極の大地はー40℃、温暖化で5℃上昇しー35℃になっても氷は溶けない。仮に海水が5℃上昇した場合、海水の蒸発が増える。蒸発した水蒸気は、地上に落下し、一部は雪となり、氷となる。ICPPの報告書には同様の記述がある。

 武田教授、山本教授、市長による討論会。

(市長)静岡の茶は安全か。

(武田)安全だ。データが出ないことが問題だ。ベクレル値での公表が肝心だ。

(市長)専門家の公表値を信用できるか。

(武田)学者による。

(山本)国民の安全安心を守るために学者はいる。原発関係以外の学者の知識は低い。

(武田)原発に携わった者としての償いのため、こういう話をしている。

(市長)福島のような原発事故の可能性があるといわれていたら、浜岡原発の誘致はなかったであろう。止めた後の浜岡原発の安全性は。

(武田)現在の原子炉の放射能は3000京ベクレル、80京ベクレルを切れば安心。約2年程度か。中電に、現在の濃度を出してもらったらいい。それまでに、地震が起きないことを願うのみ。

(武田)今回の地震で東海第2原発は、水没により、全電源が喪失し、爆発寸前であった。防潮堤は6.1m、津波高さは5.4m。防潮堤にに穴が開いていて浸水した。安全性を脅かすものはどこにあるかわからないものだ。

(市長)福島の除染プロセスは。

(武田)土を1cm、コンクリを0.2ミリ剥離すれば、安全だ。これに要する金額は10兆円。どうするかは自治体が決める。

(山本)自治体は判断できない。そこの暮らし、生業をしている人がいるということだ。これをどうするかは、政府も報道も伝えていない。

(市長)導入時は安全と判断した。

(武田)原発軽水炉の事故は1万年に1回といわれた。現在までに、世界で7基の原発が壊れている。

(山本)原発は地域振興に貢献していない。お上が交付金で導入を強要し、地域に選択の余地はない。地域は衰弱し、、高齢化が進んでいる。工業と農業の共存を目指し、地域自ら考える自立的な組織体が必要。

(市長)新しい産業。

(武田)オーストラリアのホーエン炭鉱には1000年分の埋蔵量がある。労働者は3時間働いて、年収1500万円だ。やるなら、石炭による火力発電か。

(武田)自然エネルギーは自然を壊す。水力発電で川下はだめになった。黒部ダムだ。

(山本)交付金で特定の地域に大容量の発電所ができる。地域のリスクは大きくなる。

(市長)使用済み核燃料による貯蔵は。

(武田)再処理すると、低、中、高レベルと廃棄物は3倍になる。そのまま埋めるほうがよい。

(市長)原発に対する意識調査。4割が反対していない。6割が反対といっている。

(武田)「安全確認できれば再稼動」は16%ある。安全は確認できないから結局やめることになる。

(市長)再稼動は。

(武田)安全指針、耐震指針の見直しが必要。震度8に耐えうる必要がある。現在の保安院は事故発生の当事者であり、人も変えないと、安全審査などできない。

(武田)4/24以降の記者会見に、外国記者は一人も来なくなった。外国人はウソは信じない。だから出席しないということだ。だれ一人いないのに、「ご質問はありますか」といった。形式主義に陥っている組織を如実にあらわしている。耐震指針、保安院を疑え。

(山本)審査基準も耐震基準もダメ。震度8に耐えうる投資はできない。再稼動はできない。しかし、核の安全管理は必要。その意味で、18mの防潮堤はぜひ作ってほしい。

(市長)電力は足りるか。

(武田)中電は関電に、東電は東北電に供給した。十分足りる。

(山本)中電の余剰89%はきつくない。余剰は8%もあればよい。

(武田)東電の供給能力 7700万kw。今回の事故での減少分1000万kw、差し引き6700万kwで、今年の最大使用電力は4000万kw(聞き間違いかも知れません)。火力発電所の稼働率は30%。火力発電所を作るという手段があり、化石燃料はある。30~50年、故郷を捨てなくてはならないなら、原発は稼動してはならない。

 関連記事(ものぐさ 内部被曝評価はシーベルトではなくベクレルで)。

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