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2012年1月 6日 (金)

裏目に出た原発事故収束宣言

 「冷温停止状態」が達成されたとして、昨年12/16、政府は原発事故の収束を宣言しました。その背景は、除染や避難区域の見直しの方向性を示すことにより先が見えないことで不安を抱く被災地の心情に配慮する狙いであるといいます。

 これに対して、被災地では、「収束とは、町民が戻って安心した生活を送れることなど、除染を含む原発敷地外での対応が全て済んで初めて収束といえる」との考えが強いといいます。

 オフサイト(原発敷地内)での収束宣言であり、政府の心情も理解できなくはありません。しかし、この宣言に対し、「胡散臭さ」を感じたことも事実です。事故収束をアピールするための「自作自演の幕引き」との報道もあります。、「胡散臭さ」は政府や東電に対する不信感から来ているのではないでしょうか。

 福島原発事故後、10ケ月が過ぎました。報道により、原子力行政や原子力村の数々のでたらめが白日の下に晒されています。更に、事故後の政府、保安院、東電の対応にも数々の不信感を持ちました。どうしようもない国のリーダの現実がみえます。

 非常に腹立たしいことばかりで、神経がマヒし、些細なことでは動じなくなってしまいました。改めて、事故後の原子力関係者と政府の発言やあばかれた過去の隠蔽等を振り返ってみます。そして、国民の信頼をどうしたら取り戻せるかを考えてみます。

1 40年にもわたる原発安全神話と、「原発による発電が最も安い」と言う安価神話の喧伝。活断層の過小評価(湯ノ岳断層は活断層ではなく、耐震設計上の考慮は不要・・・東電の認識)。プレートテクトロニクス理論の無視。

2 使用済み核燃料を直接処分するコストデータの隠蔽と、その張本人を福島原発事故後の安全確保策を策定するメンバーに選定した政府の異常さ。破綻している核燃料サイクル(もんじゅ含む)へ固執する原子力村の異常さ。電事連会長の「核燃料サイクル不退転」発言。(ものぐさ  安井正也原子安規制改革担当審議官は適任か

3 東電が衆院特別委員会へ提出した「黒塗りされた事故時の運転操作手順書」。

4 野田首相の脱原発宣言からの変節、新増設容認、原発輸出協定の可決(事故発生時の巨額賠償請求の恐れはないのか)。(ものぐさ 原発輸出 野田首相原発新設、増設容認だと ?

5 玄海原発の再稼動を巡る「九電やらせメール」事件。第三者委員会(郷原委員長)の調査結果に対する九電の否定。

6 SPEEDIのデータを隠蔽し、住民避難が遅れたこと。枝野長官の「健康に直ちに影響はありません」発言。

7 乳幼児にも20ミリシーベルト基準の適用。政府のワーキンググループ(共同主査 長滝長崎大学名誉教授)は被曝避難基準20ミリシーベルトを妥当と提言。これは少数の専門家によるわずか1ヶ月余りの議論であり、国際放射線防護委員会のよる緊急時の目安を追認しただけのもの。(ものぐさ 年間被曝量20ミリシーベルトとは

8 コスト等検証委員会が検証した「原発コスト8.9円」の独り歩き。電事連会長は原発の優位性を強調。(ものぐさ 原発コスト8.9円/kw・hは目くらまし

9 骨抜きにされそうな再生可能エネルギー固定価格買い取り法。(ものぐさ 再生エネ法案に後ろ向きな経産省

10 政府事故調査検証委員会(畑村洋太郎委員長)の中間報告に反論する東電。(ものぐさ 津波到着前に原発は壊れていた

11 原発損害賠償に対する東電の不誠実。(ものぐさ 原発による精神的苦痛賠償金

12 根拠のないストレステストによる原発再稼動。(ものぐさ 原発はストレステストで安全かデタラメ 原発ストレステスト

13 玄海原発再稼動に関する海江田経産相(当時)の安全宣言。泊原発再稼動(ものぐさ 泊原発廃炉訴訟がんばれ)。

14 老朽化原発のなし崩し的耐用年数の延長(原発は限りなく寿命を延ばせる。老朽化することはない・・・原子力安全基盤機構)。(ものぐさ 廃炉基準は その1) 

15 東電事故調査委員会は地震による原発事故を否定。(ものぐさ 東電原発事故中間報告

16 国策に沿った原発裁判。(ものぐさ 原発訴訟 裁判所は機能したか

17 自民党石原幹事長の「脱原発は集団ヒステリー状態」との発言。霞ヶ関官僚の東電在籍天下り官僚 50人以上。東電の理解しがたい計画停電。教訓を生かさなかったスリーマイル島とチェルノブイリ原発事故。生かされなかった「津波試算結果 10m」。

 国民の信頼をどうしたら取り戻せるかを考えてみます。

1 信頼回復は野田首相の好きな言葉「正心誠意」しかありません。

2 経団連、経産省官僚、東電のほうばかり向いているないで、国民の原発に対する意見に耳を傾けてほしい。

3 原発に対する政府の方針を明確にして欲しい。世論の節目が変わるのを待つような姑息な手段を取るな。これは各界との利害調整ではなく、政治家の持つ理念の問題だ。

4 事実を正直に公表して欲しい。

5 国民は真実を薄々感じている。事実を過小評価しないで欲しい。インターネットのほうが信用されているのではないか。

6 事実を明らかにすることによる国民のパニックを恐れるな。がん患者に癌の宣告をしないのと同じです。

7 除染の限界を公表して欲しい。

 

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