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2012年10月 8日 (月)

原発直下の活断層

 原発敷地内において、活断層の可能性が否定できず、再調査を指示されている原発が相次いでいます。活断層が直下にあれば、小さな揺れでも建屋が傾く可能性があります。活断層であれば、立地不適格となり、廃炉を迫られる可能性があります。

 活断層の問題にどう対処するか、原子力規制委員会の本気度が試されます(ものぐさ 原子力規制委員会 安全基準の策定 その1)。

 以下、指摘されている原発を列挙します。

1 活断層(注1)の可能性があり、追加調査を指示されたもの。

1-1 敦賀原発

 ・ 原子炉直下を通る破砕帯(注2)が活断層である可能性がある。浦底断層との連動を指摘。

 ・ 破砕帯は、地表を直線的に伸び、鎌で削ると軟らかい。古い断層とは言い切れない。

 ・ 敷地内を通る「浦底断層」と他の活断層とが100kmにわたって連動した場合の地震動の再計算を指示。

 ・ 期限 11月末。

1-2 志賀原発1号機

 ・ 活断層(S-1断層)の疑いが浮上し、専門家は「これぞ、活断層の典型」と言う。

 ・ 期限 2013年1月末。

 ・ 北9kmにある「富来川南岸断層」を調査。

1-3 東通原発

 ・ 活断層の可能性があり、再調査を指示される。

 ・ 12~13万年前から最近まで動いたような断層が複数あり。

 ・ 典型的な活断層と似た形状。

 ・ 期限 11月末。

1-4 大飯原発

 ・ 活断層の可能性がある。

 ・ 破砕帯の再調査を指示。

 ・ 12月末。

2 追加調査の必要性を検討中のもの。

2-1 浜岡原発

 ・ 弱面断層の可能性を指摘。

2-2 もんじゅ

 ・ 500m西の「白木ー丹生断層」という活断層を指摘。

 ・ 副断層の可能性を指摘。

 ・ 活断層ではないとの根拠が不十分。

 ・ 敷地内で破砕帯が9本確認。内8本は原子炉建屋の直下。

2-3 美浜原発

 ・ 1km東の「白木ー丹生断層」という活断層を指摘。

 ・ 同断層に引きずられて動く副断層の可能性を指摘。

 ・ 活断層ではないとの根拠が不十分。

 ・ 西10km沖の「B断層(21km)」と陸の「三方断層27km)」が連動した場合の地震動の再評価を指示。

2-4 高浜原発

 ・ 活断層でないとする根拠は不足。

 ・ 敷地内に「破砕帯」があり、追加検討を指示。

2-5 島根原発

 ・ 弱面断層の可能性を指摘。

 ・ 西にある3つの断層(51.5km)が連動した場合の再評価を指示。

3 活断層ではないとする事業者の主張を原子力安全・保安院が了承したもの。

3-1 女川原発

3-2 東海第2原発

3-3 伊方原発

 ・ 周辺の3つの断層(130km)が連動した場合、基準地震動を超える。

3-4 玄海原発

3-5 川内原発

4 継続審議中のもの。

4-1 泊原発

4-2 柏崎刈羽原発

 ・ 専門家は「活断層の年代評価を詳細にすべきだ」と指摘。

 ・ 1号機直下に「α」、「β」と言う断層あり。

 ・ 活断層の調査を開始。

 ・ 期限 2013年2月末。

4-3 福島第1原発

4-4 福島第2原発

5 建設中のもの。

5-1 大間原発

 ・ 専門家は下北半島の海底に活断層がある可能性を指摘。

 原子力規制委員会からの指摘を受け、電力会社は活断層の評価をしますが、活断層ではないと言うに決まっています。本来なら、その調査は、電力会社とは関係のない第三者機関に委ねられるべきです。電力会社のデータが捏造されているかも知れません。同委員会はそれを見抜くことができるでしょうか。注意深く監視していかなければなりません。

(注1) 断層の分類からみた活断層の定義

① 地震を起こす「主断層」  12~13万年前以降に動いた場合、活断層とみなす。、

② 近くの断層に引きずられて動く「副断層」  12~13万年前以降に動いた場合、活断層とみなす。、

③ 遠くの地震で地盤の弱い部分がずれる「弱面」  地面がずれる程度や建屋・設備への影響を電力会社に評価させ、稼動の適否を判断する。

(注2) 破砕帯の定義

 断層運動により、地層あるいは岩石が粉々に砕かれた部分が一定の幅をもち、一定の方向に延びている場合、その部分を破砕帯という。幅数cmの場合から数百mの場合まである。大規模な断層には大規模な破砕帯を伴う場合が多い

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