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2012年11月 9日 (金)

大飯原発 活断層調査

 11/5、大飯原発の敷地内を通る断層「Fー6破砕帯(注1)」に活断層(注1)の指摘がされている問題で、原子力規制委員会は現地調査をしました。その結果、同断層は12~13万年前以降に動いた可能性が高いことで意見は一致したものの、動いた原因が断層活動でなく、地すべりであるとの意見も出て、結論には至りませんでした。これについて、7日に再会合が開かれたが結論に至らず、同委員会は敷地内の3ヶ所での追加調査を関電に要請しました。

 5人の専門家の意見は真っ二つに分かれました。委員の見解を示します。

 渡辺満久・東洋大教授・・・台場浜トレンチ南壁面で12~13万年前に形成された地層を切っているずれがあるので活断層と判断した。敷地内に原発を横切る長大な活断層があるのは確実。断層は原子炉方向に伸び、局所的なずれではない。のんきな学術調査は不要で、追加調査は原発を止めてやるべきだ。

 広内大助・信州大准教授・・・台場浜トレンチでいくつかの断層を確認した。関電は地滑りと言うが、地滑りを示す地形は認められない。海底にも断層かもしれない筋状地形があり、追加調査が必要だ。

 島崎邦彦・原子力規制委員会委員長代理・・・台場浜付近で12.5万年前にできたとみられる段丘面がずれている。活断層か地滑りによるものか絞れなかった。地滑りなら起こるのは限定的なので、F-6破砕帯とのつながりはなく、問題ない。

 岡田篤正・立命館大教授・・・台場浜トレンチの地層のずれが地下深部まで続く断層だと即断できず、むしろ地滑りのように見える。地滑りの専門家も含め検討すべきだ。現時点では活断層があるとみなすことはできない。地層のずれは地滑りでも起きる。周辺を幅広く調査する必要があり、先走るのは危険。大勢の人に囲まれ、冷静に判断できない。情報公開も結構だが、数時間で結論を出すのは無理。

 重松紀生・産総研主任研究員・・・最近の微小地震から算出した応力に整合した断層活動の痕跡は見つからなかった。活断層であると考えにくいが、今後見つかる可能性はある。現時点では活断層があるとみなすことはできない。再調査が必要。

 上記から次のようなことがわかります。

1 12~13万年前以降に動いたことについては全員一致しています。

2 活断層と地滑りと意見が分かれているが、活断層を否定している専門家はいない。

3 追加調査が必要としている。

 「明らかに活断層」、「先走って活断層との結論を出すのは危険」と意見は真っ二つであるが、後者は活断層ではないと否定し切れていません。活断層の危険性もあるのです。津波高さや地震の大きさを甘く評価した結果、福島原発事故が起きたことをお忘れなのでしょうか。想定外と言う言葉は聞きたくありません。渡辺教授が言うように、すぐに原発を止めて再調査すべきです。「活断層でない」という証明ができなければ廃炉とすべきです。

 「先走るのは危険」とは誰に対する危険なのでしょうか。少なくても、住民の安全に対する危険ではありません。「先走って廃炉とする危険」、「先走って運転停止する危険」や「原発再稼動へのハードルが高くなる危険」なのでしょうか。関電の燃料費が増え赤字となることを心配しているのでしょうか。また、情報公開に前向きでないように受け取れる発言もありました。岡田教授の発言は問題です。

(注1) 活断層・破砕帯の定義・・・(ものぐさ 原発直下の活断層

  

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