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2012年12月28日 (金)

東通原発 活断層調査

 原発敷地内において、活断層の可能性が否定できず、再調査を指示されている原発が相次いでいます(ものぐさ 原発直下の活断層)。活断層の評価も、原子力規制委員会の本気度を問う試金石です。国民は注視しています。玉虫色の結論になっては困ります。

 敦賀原発の活断層(ものぐさ 敦賀原発 活断層調査)に引き続き、今回は、東通原発の活断層の調査内容を見てみます。

 12/13~14、原子力規制委員会は、東通原発の断層について現地調査を実施しました。12/20の評価会合において、同委員会は、「Fー1」から「Fー10」の10本の断層を活断層であると認定しました。同活断層は長さ数100mから3.5km以上で、原子炉建屋から西200mに延びる「F-9」、400mを南北に縦断する「F-3」断層を含んでいます。

 東北電力は、これらの断層について、粘土を含む地層が地下水を含んで膨張する「膨潤」が原因として「活断層ではない」と主張してきました。

 評価会合における専門家の見解を示します。

 島崎邦彦・委員長代理・・・結論として、(東北電力の)活断層ではないとの主張は受け入れがたい。考え方を直していただけなければ、同じ土俵で議論できない。活断層があると(建設)前に分かっていればわざわざそこに造らないだろう。

 粟田泰夫・産業技術総合研究所主任研究員・・・敷地のかなり広範囲で断層による変異がある。おそらく隣接する東京電力東通原発の建設予定地まで続いている。活断層ではないと判断するのは困難だ。

 金田平太郎・千葉大准教授・・・一部は活断層と異なる特徴を持つが、東北電力が主張する「膨潤」ですべてを説明できない。少なくとも2ヶ所は活断層と判断でき、マグニチュード7級の地震を想定すべきだ。

 熊本洋太・専修大教授・・・地殻変動で生じた地形を敷地内に多数確認できた。実際に地震を起こした断層と良く似ており、同じようなことが起きたと考えるのが自然。「膨潤」との説明には疑問がある。 

 佐藤比呂志・東京大教授・・・F-3、F-9は火山灰層に繰り返し変位を与えており、活断層と考える。ただ、活動性はそれほど高くはない。今回は敷地内だが、敷地外を含めた断層の調査が重要だ。

 原発直下の活断層ではなく、安全が確認できれば再稼動の可能性があります。ただ、200mという至近にある活断層の揺れを正確に予測する評価手法は確立されていません。同委員会は来年1月にも骨子案を提示する予定です。東北電力が、想定していた揺れは450ガル、M6.8相当の地震を想定していました。

 東北電力はこの断層を「膨潤」と主張したり、今回は、「断層は地中深くで固まっており、活断層ではない」と主張しました(12/26)。主張が一貫していません。

 

 

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