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2013年1月

2013年1月 2日 (水)

 2013年の庭

 明けましておめでとうございます。庭の全貌を紹介し尽くしたので、今後はペースダウンせざるを得ません。もちろん良い写真が取れたら追加・変更をしていくつもりなので、今後ともよろしくお願いします。その他には、日陰の庭を充実させて行こうと考えています。

2013年1月 5日 (土)

福島原発訴訟 検察捜査開始

 6/11、福島原発事故で被害を受けたとして、福島県民1,324人が、東電の勝俣恒久会長や原子力安全委員会の学者ら33人について、「福島原発事故の責任を問う」との告訴状を出しました(ものぐさ 福島原発 刑事告訴を応援しよう)。

 その後、全国で2次告訴人を募っていましたが、どうなっているのでしょう。

 1 地検等の動向

 ・ 福島地検は、第1次告訴・告発状を受理。・・・8/1

 ・ 業務上過失致死傷容疑の他、公害犯罪処罰法違反容疑、業務上過失激発物破裂容疑で告訴・告発した。・・・11月 

 ・ 全国で総数13,262人が第2次告訴団に加わり、福島地検に第2次告訴・告発状を提出した。・・・11/15

 ・ 検察当局は福島原発に検事を派遣し、原発内部の構造を確認し、作業員や専門家から事故当時の状況やその後の対応、現状について説明を受けた。・・・11/20

 ・ 検察当局は、東電や政府の関係者、国会議員100人を超える主要な対象者をリストアップし、うち約50人について既に聴取し、来春にも刑事処分する方向で捜査を本格化させた。・・・12/8

 ・ 福島地検は、事故当時の東電幹部や政府関係者ら計33人の刑事責任を求めた「福島原発告訴団」の第2次告訴・告発状を受理した。・・・12/21 

 2 報道から伝わってくる告訴・告発内容(業務上過失致死傷等・・・注1)

 ・ 地震や津波への対策を怠り、原発事故を発生させ、避難した入院患者らを死亡させた上、多くの住民を被ばくさせるなどの傷害を負わせた。

 ・ 避難途中の死亡や、避難生活に絶望した自殺など「災害関連死」のほか、子供たちは甲状腺異常で被害に遭った。

  ・ 東電の勝俣会長らが事故の可能性を予測しながら、事故前の安全対策や事故後の避難措置を怠った。・・・結果回避義務違反

 3 起訴できるか否かの焦点

 ・ 津波や地震によって放射性物質がまき散らされる事故が起きると予見できたか。

 ・ 巨大津波は予見可能だったか。最大想定津波6.1mは妥当だったのか。

 ・ 事故は回避可能だったか。

 ・ 津波襲来やそれに伴う全電源喪失などを予測できたか。

 ・ 事故と傷害の因果関係の立証は可能か。 被曝は傷害に該当するか。

 4 素人の見解

 ・ M6.8の新潟中越沖地震では、柏崎刈羽原発の至るところが破壊し、地盤も傾き、変圧器の火災事故が起きました。原子炉は緊急停止したものの、崩壊熱により、炉心溶融に至る可能性があったとも聞きます。地震や津波によって炉心が溶融すれば、放射性物質がまき散らされる可能性は考えられます。

 ・ 発生し得る最悪の原発事故について、科学技術庁は日本原子力産業会議に調査を委託し、同会議は「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」を1960年に作成しました。「放出放射線の人体及び土地使用に及ぼす影響」について、具体的数値が気象条件や放出される放射能量ごとに記載されています。50年前から、放射線がまき散らされる可能性が予見されていたのです。興味ある内容なので、機会があれば、記事にしたいと思います(ものぐさ 「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」と「瀬尾試算」)。

 ・ 耐震設計審査指針の基本方針において、 「残余のリスク」についての記述があります。それには「想定された地震動を上回る地震動が施設に影響を及ぼし、重大な損傷が発生し、大量の放射性物質が放散され、住民に放射線を被ばくさせるリスク」があるとしています(ものぐさ 残余のリスク)。当然、地震により放射性物質がまき散らされる可能性を想定しています。

 ・ 事故前、東電の想定津波高さは1~4号機で5.7mでした。しかし、東電は福島原発への5.7mを越える大津波を予想していました(ものぐさ 福島原発事故の刑事責任を東電幹部に問えないのか)。当然、津波による被害の予見は可能であったと考えます。

 ・ 放射能被害による自殺や関連死もあり、甲状腺異常の被害もあります。被曝すること自体が傷害であるとも言われています。

  (注1) 業務上過失致死傷等

 刑法211条 業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、五年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も、同様とする。

 

 

  

 

2013年1月14日 (月)

「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」と「瀬尾試算」

 核分裂生成物が原子炉から放出された場合の死亡・障害者の人数及び物的・人的損害額について、政府と瀬尾健教授が試算をしていました。

 まず政府試算から見ましょう。この報告書は、科学技術庁が日本原子力産業会議に委託した「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」としてまとめられたものです。作成は1960年、公開は1998年で国立国会図書館などに所蔵されています。

 本調査の目的は、以下の通りです。

 ①原子力災害補償の参考にすること。 ②大型原子炉を想定し、種々の条件下における事故の可能性及び物的・人的損害を理論的に解析すること。 ③近い将来わが国に設置される大型原子炉に何らかの原因により大事故が生じた場合、公衆に対して(人数や金額で言って)どれくらいの損害が生じるかを掴むこと。 

 本試算の前提は、以下の通りです。

 非常に悪い場合を取り上げているが、評価はむしろ過少評価と言える。その理由として、1つには、人体障害の評価において晩発性障害や遺伝障害を損害試算の基礎において無形財産等を除外(ものぐさ 晩発性障害等を除外ということか?)。2つには、人体障害の評価において健康な成人を対象(ものぐさ 慢性病患者は放射能に対する影響が強い?)としたことや損害試算の基礎において家計財産や土地面積を過少評価した。原子炉施設及び従業員等は損害額に入っていない。

 人的損害と物的損害額の両方が記述されていますが、今回は、死亡・障害者数に着目します。試算算出における各種条件のうち、損害額が最も大きくなる条件で算出したもののみ取り上げます。

 試算の基礎となった各種条件は以下の通りです。

 ①原子炉の熱出力は「50万kw(電気出力16万kw相当)」。 ②原子炉内核分裂生成物は「5×10の8乗キューリー=1,850京ベクレル」。 ③放出放射能は「37京ベクレル、全内蔵放射能の2%相当」で短時間放出。 ④敷地として確定している東海村及び近い将来の候補地と目されている数地点の調査結果を一般化して仮想的な敷地を想定した。原発から20km、120kmのところにそれぞれ人口10万、600万の都市があること。 ⑤気象条件は風速2m/秒、大気には逆転層が存在し、上下の空気の入れ換えがなく放射能雲が拡散しない場合で風は大都市に向かう。

 政府試算による被害想定は、死亡540人、障害2900人、要観察400万人でした。

 参考までに人的・物的損害額の最大は、雨が降った場合で、3兆7000億円に達する(1960年当時の大卒初任給は16,000円)。

 次に、瀬尾教授の試算を見てみます。詳しくは「瀬尾健著 原発事故 1995年第1刷発行」を読んでください。

 試算の基礎となった各種条件は以下の通りです。

 ①原子炉の電気出力は100万kw。 ②原子炉内核分裂生成物は11,577京ベクレル」。 ③放出放射能は「2,290京ベクレル、全内蔵放射能の20%相当」で短時間放出。 ④事故の型はPWR2(注1)。 ⑤原発から20km、120kmのところにそれぞれ人口10万、600万の都市があること。 ⑥気象条件は風速2m/秒、大気安定度D型(注2)で風は大都市に向かう。 ⑦晩発性障害の影響も考慮。

 政府試算の前提条件と比べて大きく異なる点を紫色にしてあります。

 被害想定

 風下25km地点で、避難が30日より遅れたため4シーベルト(短期線量)を被曝した場合は、住民の半数は急性障害で死亡(注3)。

 風下80km地点に5年居続けると2.4シーベルト被曝し、晩発性がん死(注4)は96%に達する。

 これを、東海原発2号炉(110万kw)に当てはめると、

 被害想定は、急性死亡50万人以上、がん死者は800万人と試算されています。

 以下、検討します。

・ 上記政府試算との違いを見てみましょう。大きく変わるところは、政府試算より瀬尾試算のほうが原子炉出力で6倍、放出放射能量で10倍大きく見積もっていることです。政府試算において、電気出力を16万kwから100万kwへ、放出放射能を2%から20%へと変更すれば、政府試算による被害想定は、死者32,400人、障害者174,000人となります。瀬尾試算、政府試算ともかなり多くの人が死亡することがわかります。

・ 政府試算は昭和30年の国政調査に基ずいたものであり、昭和25年~30年における東京の人口増加率は29.4%(全国平均7.3%)でした。国政調査によれば、東京都の人口は、昭和30年で800万人、平成17年で1250万人です。政府試算(電気出力16万kw)でも2倍程度の損害額を見込む必要があるでしょう。

・ 人体の障害の評価について、「政府試算は「①700レントゲン(6.51シーベルト)以上では被曝後14日以内に全員死亡。②200~700レントゲン(1.84~6.51シーベルト)では放射能症を呈し、被曝線量によって死者が出る。被曝後60日以内に死亡し、その他は180日の入院を必要。③100~200レントゲン(0.93~1.86シーベルト)では、死者はなく90日の入院を必要。④25~100レントゲン(0.232~0.93シーベルト)では90日間の医学的検査及び観察を必要。25レントゲン(0.232シーベルト)以下では障害はない。」としています。

 急性死亡について、ICRPば、2シーベルトを超えると死者が出始め、4シーベルトで半数が死亡するとしています。広島の放射線研究所の研究結果では、2.2~2.6シーベルトで半数が死亡するとしています。

・ 政府は「232ミリシーベルト以下で障害はない」として試算し、晩発性のがん発症は考慮していません。晩発性のがん発生について、ゴフマンは、「1万人が1シーベルトの被曝をすれば4000人が死亡(死亡率40%)する」と言っています。10万人が0.1シーベルト被曝しても死者は4000人(死亡率4%)です。232ミリシーベルトを4万3千人が被曝しても4000人が死亡します。この場合の死亡率は9.3%です。晩発性のがん発症を加えれば、死亡、障害や要観察者は政府試算より多くなるでしょう。

・ 福島原発事故により、大気中に放出された放射能量は、ヨウ素131で16京ベクレル、セシウム137で1.5京ベクレルです(IAEA閣僚会議に対する日本政府の報告書から)。幸いにも福島原発は原子炉や格納容器が爆発せず、この程度の放出量となりましたが、福島原発1~3号機(合計電気出力202.8万kw)が爆発した場合の放出放射能量は(政府試算2%として)どの程度となるでしょうか。驚くことに放射能放出量は、467京ベクレル(202.8万kw×37京ベクレル/16万kw)にもなります。電気出力16万kwの原発の12倍程度の被害が生じることになります。福島原発事故が起こり、政府試算が「想像的・空想的である」とは言えなくなりました。

 尚、報道等における放出放射能量は37京ベクレルとも63京ベクレルとも言われていますが、この数値はヨウ素換算値です。セシウム137のヨウ素換算は40倍されています。本試算における放射能量はヨウ素換算していないものと思います。

 以下、感想です。

 太平洋戦争前、当時の首相が山本五十六海軍次官に「アメリカと戦争したら勝てるか」と問うたことに対し、同氏は「半年や1年なら、存分に暴れてみせるが、その後の結果はわからない。」と答えたことは有名です。暗に「負ける」と言ったのでしょう。

 また、東條英機陸軍大将などが中心となって「日米開戦のシミュレーション」が行なわれていたようです。その結果も「負ける」と言うことでした。

 科学技術庁が日本原子力産業会議に委託した試算がありながら原発建設にのめり込んでいった原発政策と全く同じです。50年前の試算と同じように炉心は溶融し、放射能はまき散らされました。自民党は、性懲りもなく新たな安全神話を持ち出し原発の再稼動や新増設を目論んでいるように見えます。最悪の事故想定に目をつぶり、核のゴミ問題も棚上げにしての原発政策に絶望感すら感じます。

 日本は地震列島で、いたるところに活断層が走っています。どのような屁理屈を言ったとしても、地震が発生し、最悪の場合は政府試算や瀬尾試算のようなことが起きることは、福島原発事故が教えています。結果は明白です。廃炉しかありません。

 原発事故が起き大量の放射能が放出した場合、数10~数100万人及ぶ被災者をどの地域が受け入れてくれるでしょうか。また急性死亡者が出るような地域に、災害救援の手が差し伸べられるでしょうか。2次被曝を防ぐために、政府は救援活動を禁止するかも知れません。原発を再稼動する場合、この点も明確にして欲しいものです。

 100万kwの原発の運転停止後の崩壊熱は、10秒後で16万7000kw、1時間後で4万2300kw、1日後で1万7200kw、1年後で693kw、3年後で267kw、10年後で124kwとのことです。運転停止期間が長いほど、危険性は小さくなります。そういう意味でも、再稼動に反対する意義があります。廃炉に反対と言う意味ではありません。

 関連記事(ものぐさ 太平洋戦争と原発)。

 単位換算

 1キューリー=3.7×10の10乗ベクレル

 1レントゲン=0.0093シーベルト

 1シーベルト=1000ミリシーベルト

 1京ベクレル=10の16乗ベクレル

 1テラベクレル=10の12乗ベクレル

 (注1) 炉心冷却系が故障して炉心溶融。更に格納容器スプレーと熱除去系も故障するため、格納容器内の圧力上昇を抑えることができず、ついには格納容器の耐圧限度を突破して破裂する。かくして格納容器内に充満していた大量の放射能が環境に噴出する。

 (注2) 昼夜を問わず、風速に関係なく、雲の多いうっとおしい空模様。開き角度15度で風下に扇状に広がり、放射能雲は低く垂れこめる。

 (注3) ICRPによれば、4シーベルトで半数が急性死亡する。広島の放射線研究所は、2.2~2.6シーベルトで半数が死亡すると公表(1987年の新聞報道)。

 (注4) ゴフマン氏は、1万人・シーベルト当りの晩発性死者は4000人としている。1万人の人が1シーベルト被曝すると4000人が死亡。10万人の人が100ミリシーベルト被曝しても4000人が死亡する。

 

 

2013年1月22日 (火)

浜岡原発 津波高さ19mは22mの防潮堤で安全か その3

 浜岡原発の津波対策として建設していた海抜18mの防潮堤が完成しました。「18mの防潮堤で19mの津波(注1)が防げるか」との批判もあったのでしょうか。中電は、13年12月までに更に4mかさ上げすると発表しました。19mの津波に対して、22mの防潮堤は3mの余裕があります。果たして、19mの津波から原発を守ることができるのでしょうか。

 津波対策の問題点を拾い上げて見ます。「浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団」の12/11付け仮処分申立書を参考にしました。

1 防潮堤を乗り越える津波

 津波は防潮堤に衝突すると前進できなくなり、津波の持つ運動エネルギーは位置エネルギーに変換され、衝突前の1.5倍くらいの高さまで盛り上がる。

 よって、津波高さは、19m×1.5=28.5mにまで盛り上がります。

2 洗掘による防潮堤の破壊

 防潮堤を乗り越えた水の固まりは20m以上の落差をもって内側に落下し、防潮堤の脚部を洗い流し、防潮堤は横倒しになる。

3 津波圧力による防潮堤の破壊

 津波高さ50cmの場合、水圧は、幅1mで1.125tとされており、津波のエネルギーは波高の2乗に比例する。15mの津波の水圧は1000t以上になる。

 19mの津波の水圧は1624t(4.5×19×19=1624)です。防潮堤の厚さはわずか2m(ものぐさ 浜岡原発 津波高さ21mは18mの防潮堤で安全か)です。

 液状化によっても防潮堤は大きな損傷を受ける恐れがあります。

4 なだらかな砂丘による遡上効果

 海岸に沿ってなだらかに盛り上がった海抜10~15mの砂丘があり、その内側に海抜18mの防潮堤が建設されました。防潮堤は、(原発敷地内の)地上からわずか10~12mの高さでしかありません。なだらかな斜面に対しては津波はその高さを保ったまま遡上する。津波が地上から19mの高さを保ったまま砂丘を遡上した場合、防潮堤を簡単に乗り越えることは明らかである。試算によれば、地上高に対して、13~14mの津波が原発敷地内に押し寄せることになる。

5 取水口からの逆流

 沖合い600mにある取水塔から海底トンネルを通って冷却水を原発まで導いている。津波により、取水塔の海面が上昇すれば、当然、敷地内の取水槽の海面も上昇する。更に津波の運動エネルギーによる動的圧力も加わり、取水槽内の海面は急上昇し、敷地内に海水が溢れ出る。

6 10mの深さで浸水する原発敷地

 原発敷地は防潮堤で囲まれており、一旦海水が浸入すれば、ため池と化し10~12m水没する(中電は2~3mの水没と試算している)。この場合、海水は屋上に設置した空調用排気口から流入する。浸水を防ぐために変更した防水構造扉(外側強化扉は高さ6.9m、幅7.1m。内側水密扉は高さ5.8m、幅5.6m。)は、震度7の地震で歪み扉が閉まらず、海水が流入する可能性が高い。

 18mの防潮堤の報道写真にはトリックがあります。1つは、下から上を見上げて撮影したものです。もう1つは、大写しの防潮堤の中に人が立っている写真です。至近距離から見る18mの防潮堤は確かに迫力があるでしょう。また人の高さに比べれば、18mの防潮堤は随分高いように感じます。このような写真は、「18mの防潮堤は安全である」と錯覚させる効果を持っています。中電は住民に対する防潮堤の見学会をたびたび行なっています。防潮堤からカメラを引いた状態で写真を撮ってみてください。原子力展示館の屋上から防潮堤を見てください。自然に対し、防潮堤がいかに小さいか実感できます。

 関連記事(ものぐさ 疑問 浜岡原発津波対策

 (注1) 内閣府の有識者会議は2012・3・31の第一次報告で「津波高さ21m」と試算したが、海岸の地形を正確に解析した結果、2012.8..29の第二次報告で「津波高さ19m」に変更した。

2013年1月23日 (水)

1月の庭 

000241 1月の庭の全景写真です。冬の庭は落葉樹が葉を落とし、春に咲く花のつぼみが膨らんでいます。庭の風情も落ち着き、私の好きな庭の景色です。                                                                                                      

00039

いらっしゃい。手前からドウダンツツジ、シラカシ、朝鮮マキ、ハナミズキ、モミジです。飛び石を渡るとベンチがあります。ベンチで休憩してください。農作業の合間に冷たいものを飲み休憩します。

                               

00007ドウダンツツジのつぼみです。4~5月に釣鐘状の白い花を下向きに開きます。4月の庭を訪問してください。

00040 ベンチを立ち上がり前に進んでください。右はハナミズキ、左はツツジ、その上に見えるのがキンメツゲです。飛び石周辺の落ち葉とリュウノヒゲの色合いがきれいです。                                             

                                            

                                    

                                           

00041 左に折れると、正面に階段が見えます。ここからは展望台に向かう中央ルートとなります。手前左はキンメツゲ、右上の枝はキブシです。キブシは湾曲した枝に垂れ下がる独特な白い花です。3月の庭を訪問してください。枕木の階段を上ると右側はツワブキ、左上はクロガネモチです。

00043 階段を上る前に左に折れてください。寒さで紅葉したサツキと土留め用リュウノヒゲが左に見えます。右は、手前からリュウノヒゲ、キンギョツバキ、ドウダンツツジ、緑色の木はアオギリです。

00047 階段を上ってください。左にクロガネモチの赤い実が見えます。                                         

                                           

                                            

                                            

                                           

00044                                                                                          階段を上り、左に曲がります。右手前がシラカシ、左がシャラの木とツツジです。中央にキンメツゲとシダレモミジが見えます。シラカシは大きく茂り夏の暑さを和らげてくれます。ここから水田が一面に見下ろせます。木陰でそよ風に吹かれ農作業の手を休めている時は最高です。シラカシは秋にドングリを落とし、春先に10センチほどの小さな木になります。これを全て引きぬかなければなりません。

00010 まっすぐ進みます。「王冠」ツバキです。                

                                      

                                    

                               

                             

                                    

00048 右に、鬼瓦を置いてみました。「水」は火事から家を守る意味でしょうか。その下には、土留め用として、瓦を重ね積みしました。

000921 前に進みます。右側はサザンカ(?)です。花びらはおちょぼ口のようですが、これで満開です。                         

                                             

                                             

                                              

                                      

                                      

                                        

00027階段を更に進めます。右がシラカシ、中央にはツツジ(ハカタハク)、キソケイ、吉野ツツジ、左上はソヨゴ、サザンカです。                

00055 更に上ります。右は、廃棄された電柱を縦に並べて土留めとしました。 前後、左右を見てください。            

                                     

                                   

                                     

                                    

                                  

00025 ボケのつぼみです。                          

00056 桃色のサザンカです。

           

            

             

             

                      

                                        

                                               

00009_2 左下はスイセンです。

00014 この階段を上ると展望台です。ヤマモミジとクチナシ、周辺はヒラドツツジがあります。西風が強く、ヤマモミジは成長できず、せいぜい高さ3m程度です。2mにもなった茶の木があり、海を見ることができなくなりました。                 

                                         

00059 展望台を通り、左手にヒラドツツジをみて、この階段を上ると、日陰の庭に向かいます。

00062 前方に日陰の庭が見えます。生い茂った茶の木をスコップで掘り起こし、庭を造りました。前方はヒノキが生い茂り日陰の庭を作るのに最適です。掘り起こしの時出てきた20cm大の石を石積みし、道の境界としました。

手前はナンジャモンジャ(別名:ヒトツバタゴ)であるかと思います。5月ころ純白の花が樹冠全体を覆い、雪が降り積もったように美しいそうです。その奥はエゴノキです。               

                                               

000611 近づいてみると皮が剥がれ、珍しい幹です。

00064いよいよ日陰の庭です。手前がムラサキシキブ、周辺はヒノキで覆われています。                

                                   

00082 ヤブランです。

00077 ヤブランの実です。妖しい光を放っています。                                   

                                  

                                    

                                 

00073 左側はセンリョウです。

00068 一番奥にあるのは、ヤマザクラです。樹齢は50年以上です。         

                    

                   

             

               

            

別の場所にご案内します。

00002 シダレウメです。

2013年1月25日 (金)

活断層評価に例外規定 ?

 原子力規制委員会が検討している「新たな安全基準」の骨子案の中に、活断層評価の例外規定が盛り込まれましたが、複数の有識者からの異論が相次ぎ、結論は持ち越されました。

 国は、活断層(ものぐさ 原発直下の活断層)の真上に重要施設を建てることを認めていません。骨子案は、「原子炉や原子炉建屋以外の重要施設について、地面がずれる量を予測でき、それに備えた対策を取ることができる場合は、例外扱いできる」としています。それに対して、「地面がずれる量は予測できない(和田章・東工大名誉教授)などの反対意見がある一方、施設の位置や性能によっては安全性を評価できる場合がある(谷和夫・防災科学技術研究所研究員)とする意見も出されています。

 例外規定は、「原子炉や原子炉建屋の直下以外に活断層が走っていても、廃炉の適用はうけない。」と解釈されます。これも「原子力村」からの圧力でしょうかと、勘ぐりたくなります。

 例外規定によれば、タービン建屋の直下に活断層があっても原発の運転は可能となります。よく考えてみてください。原発が地震に見舞われたとき、活断層の直上にあるタービン建屋は原子炉建屋より大きく揺れます。当然、両建屋間を連結している配管は大きくたわみ、最悪の場合には、配管が断裂します。そして、冷却水が喪失すれば、メルトダウンになる可能性が十分にあります。もう一例、大飯原発の非常用取水路の直下には活断層が走っています。この原発も例外規定により、運転は可能となります。冷却水を取り込む取水路が破断すれば、メルトダウンになる可能性があります。この例外規定が成立すれば、大飯原発は大手をふって再稼動するでしょう。

 配管断裂した場合に冷却水が喪失するような施設をなぜ例外規定の範疇とするのでしょうか(ものぐさ 脆弱な原発構造)。原子炉と同等とみなすべきです。

 例外規定は、活断層評価を骨抜きにし、全国の全ての原発の再稼動を可能とする条文なのです。例外規定は、いかようにも解釈され、原発は、なし崩し的に再稼動してしまいます。

 原子力規制委員会は、大飯原発、敦賀原発、東通原発について、「原発直下に活断層がある」と評価しました。原発推進派にとっては頭の痛い問題です。何とか再稼動への道を残しておきたいとする思惑が、この例外規定の盛り込みなのでしょうか。福島原発事故の教訓に学ぼうとしない原子力村の思惑が透けて見えます。

 いよいよ、同委員会の本気度が試されます(ものぐさ 原子力規制委員会 安全基準の策定 その1)。

 

2013年1月26日 (土)

自民党原発政策

 先の衆議院選挙で大勝した自民党は原発政策をどのように進めるつもりでしょうか。

 自民党は選挙前に次のような公約を掲げています(11/22)。

 社会・経済に支障がないエネルギー需給の安定に万全を期す。原子力に依存しなくても良い経済・社会の確立を目指す。当面の優先課題として3年間、再生可能エネルギー、省エネの最大限の推進。原子力は「安全第一」の原則の下、原子力規制委員会の専門的判断をいかなる事情より優先。原発の再稼動の可否は順次判断し、全原発について3年以内の結論を目指す。中長期的エネルギー戦略の確立に向け、遅くとも10年以内には持続可能な電源構成のベストミックスを確立。

 さて、選挙後の発言は変わったのでしょうか。以下、列挙します。

・ 原子力規制委員会などの判断を踏まえたうえで再稼動を積極的に進める。・・・自民党政調会長

・ 原子力規制委員会が安全だと判断しない限り再稼動はない。安全だと判断されたものは再稼動を進める。「30年代原発ゼロ」や原発新増設の禁止などの民主党方針の見直し。大間原発、島根原発3号機の建設を容認。着工前の原発の新増設についても、専門的知見を十分蓄積したうえで政治判断していきたい。・・・経産相

・ 原発ゼロ政策は踏襲しない。3年間に再生可能エネルギーをはじめ、代替エネルギーに集中的に投資し、技術革新を促していく。エネルギーの最適な電源構成を10年間で確立する。・・・首相

・ 新たに作っていく原発は、40年前の古いもの、事故を起こした福島第一原発のものと全然違う。何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、それは新規に作っていくことになるだろう・・・首相

・ 新政権の最大4年で新設が認められる状況にはない。・・・公明党幹事長代行

・ 再稼動の可否について、3年以内に結論を出す。・・・自民党

 注目すべき点は以下の項目です。

1 規制委員会が安全だと判断した原発は再稼動する。

 「原子力規制委員会が新たな安全基準を策定し、それに適合した原発は再稼動てもかまわない」と私は考えます。但し、万が一事故が起きたときの住民避難やその後の賠償、住民の新たな移転先の確保、被曝量を年間1ミリシーベルト以下にするための方策等ができていることが前提です。最悪事態を想定して、避難範囲は瀬尾試算を参考にすべきです(ものぐさ 「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」と「瀬尾試算」)。その他、私の試算は(ものぐさ 放射能拡散 30km圏内は7日で100ミリシーベルト)に記してあります。

 活断層について、原子力規制委員会は、誠実に評価していると感じます(ものぐさ 東通原発 活断層調査 敦賀原発 活断層調査 大飯原発 活断層調査)。

 引き続き、策定する新たな安全基準に注視していかなければなりません(ものぐさ 原子力規制委員会 安全基準の策定 その1)。再稼動のハードルを下げるような基準にならないか。再稼動しやすくするために、自民党が新安全基準の策定に圧力をかけないか。自民党におもねり、同委員会が再稼動ありきの妥協した安全基準を策定しないか。色々心配です。

2 新たに作っていく原発は、40年前の古いもの、事故を起こした福島第一原発のものと全然違う。

 1978年9月、原発の耐震設計審査指針(以後、旧指針)が始めて策定されました。策定以前に着工した原発は23基にもなります(東海第一原発、福島原発1~6号機と浜岡原発1~2号機を含む)。これらの原発は全くあぶなっかしい原発です。40年前の古いものとは、これらの原発を指すのでしょうか。その後、阪神淡路大震災が起こり、2006年に新たな耐震設計審査指針(以後、新指針)が策定されました。現在稼動している最新の原発(泊原発3号機)でさえ、着工は2003年、営業運転は2009年です。この原発は新指針に適合しているのでしょうか。いくつかの原発については、新指針適合しているか評価(バックチェック)されていますが、バックチェックなしで多くの原発が稼動しています(ものぐさ 「バックフィット」と「バックチェック」で原発は安全か)。

 建造中の島根3号機(2005年着工)や大間原発(2008年着工)は新指針で作られているのでしょうか。未着工の敦賀原発3、4号機。浪江・小高原発。東通原発2号機(東北電力)。東通原発2号機(東京電力)。浜岡原発6号機。上関原発1、2号機。川内原発3号機も新指針で設計されているのでしょうか(ものぐさ 大間原発の危険性)。

 首相は、1978年9月以前の原発は古く、それ以降に着工した原発は旧指針に適合しており、安全であると言うのでしょうか。再稼動ありきの論理でムチャクチャです。再稼動や新増設は、2013年に作られる耐震設計審査指針(以後、2013年指針)に適合しているかで判断されるべきでしょう。

 原発は、無数の配管で連結されており、その構造は極めて脆弱です(ものぐさ 脆弱な原発構造)。まさか小手先の改造で2013年指針に適合していると判断されないことを祈ります(ものぐさ 「バックフィット」と「バックチェック」で原発は安全か)。2013年指針に基づいて設計された原発しか稼動できないのです。

3 再稼動の可否について、3年以内に結論を出す。

 原子力規制委員長は、「36ヶ月(3年)で50基を審査すると1基当たり20日となり、常識的には難しい。どんなに速くても1基に最低、半年や1年はかかる。」と述べています。自民党は同委員会にムチャクチャな要求をしています。住民の安全より、何が何でも再稼動したい姿勢が透けて見えます。

4 公明党の新増設反対

 公明党はマニュフェスト(11/17)で次のように述べています。

 原発の新規着工を認めず、原発の40年運転制限を厳格に適用する。1年でも5年でも10年でも早く、可能な限り速やかに原発ゼロを目指す。再稼動は原子力規制委員会が策定する「安全基準」を満たすことを大前提に、国民、住民の理解を得て判断する。使用済み核燃料の再処理は直接処分への転換を含め見直しを検討。高速増殖炉もんじゅは廃止する。

 脱原発を主張していますが、40年の運転制限を守ったところで、最も新しい泊原発3号機(営業運転は2009年12月)が停止するのは2049年です。大間原発が完成すれば、全原発の停止は、少なくても2053年まで待たなくてはなりません。建設中3基、計画中10基の原発が営業運転すれば、全原発の停止は何時になるでしょう。

 自民党の不気味さが伝わってきます。おとなしくしてるのは、参議院選挙前まででしょう。2013.1.1、「原発13基に防火に不備なケーブルが使われている」との報道がありました(経産省公表)。一方、「経産省の積極姿勢には裏がある。電力会社に古い原発の廃炉をのませ、変わりに新増設を進める作戦。首相の脱・脱原発を見越した動きだ。」と関係者は、明かしています。経産省は、安全には厳しく望むとのポーズを国民に見せ、世論の風当たりを少しでも和らげようとしているように見えます。再稼動するためには手段は選ばない。あらゆる手段で原発再稼動を進めようとする思惑が透けて見えるような発言に国民はますます不信感を募らせます。

 

 

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