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2013年2月27日 (水)

東通原発 活断層認定

 原発敷地内において、活断層の可能性が否定できず、再調査を指示されている原発が相次いでいます(ものぐさ 原発直下の活断層)。活断層の評価も、原子力規制委員会の本気度を問う試金石です。国民は注視しています。玉虫色の結論になっては困ります。

 柏崎刈羽原発の活断層(ものぐさ 柏崎刈羽原発 活断層の可能性大)に引き続き、今回は、東通原発の活断層が認定されました。備忘として記します。

 昨年12月に調査した「Fー3断層」「F-9断層」を、同委員会は「活断層の可能性が高い」と認定し、敷地内を南北に縦断する他のF系断層(8本)についても「敷地全体で系統的に続いている」と公表しました。

 「F-3」と呼ばれる断層については、周辺に活断層が動いたときに見られる小さな亀裂が多く確認されたことや、断層による地層のずれが活断層の定義の範囲に当たるおよそ11万年前の火山灰の層まで及んでいることが指摘されています。

 「F-9」と呼ばれる断層については、周辺に断層の動きによって広範囲に隆起したことを示す地形があることや、地層の火山灰の分析から繰り返し活動していることが認められます。

 そのほか、冷却用海水の通る「取水路」の直下にも「f-1断層」があり、検討の必要性があると言及しています。これらの断層は原発から最短で200mしか離れておらず、抜本的な見直しが必要です。

 敷地内の断層2本について、東北電力が「断層周辺のずれや亀裂は地層が地下水によって膨らんで起きた」と説明していることについては、地下水で膨らむ場合、現場で見られたような3メートルもの隆起は考えにくいことや、地下水が上昇した痕跡が確認できなかったことから、根拠に乏しいとしています。

 従来、同原発の設計基準地震動(注1)は375ガルでした。2006年に改訂された耐震設計審査指針に適合するように、東北電力は、同地震動を450ガルに引き上げましたが、これについて、原子力安全保安院は(2010年時点で)審査中です。活断層から200mもの近くに原発があり、東北電力が安全であるとしてきた耐震性は大きく見直されるでしょう。そして、同地震動は(450ガルから)更に引き上げられることになるでしょうが、果たして、新基準地震動に耐えられる原発になるでしょうか(注2)。そうは思えません。

 活断層の可能性を少しでも指摘された原発は、少なくとも、活断層ではないと証明されない限り、再稼動してはいけません。原発推進派が、色々発言してきます。腰砕けにならないことを祈ります。

 電力関係者は、結論を先延ばしして、参院選後の風向きが変わるのを待っているとも言われています。自民党の大勝だけは避けたいものです。

 (注1) 地表近くの柔らかい堆積層を取り除いた状態の基盤上での地震動を指す。最終的な揺れの強弱は地表近くの堆積層で増幅され、その程度は堆積層の柔らかさや厚さで異なります。柏崎刈羽原発の基盤(解放基盤表面)は地下150~300mにあるとされています。

 (注2) 新潟中越沖地震で、柏崎刈羽原発は、設計基準地震動450ガルに対し、なんと4倍以上の推定1699ガルの揺れに襲われたのです。なんと4倍以上の想定ミスがあったわけです。その後、同原発は2300ガルまでの地震動に耐えられることとなりましたが、原発の補強程度でこんなにも耐震力が向上するのでしょうか。でっち上げの数値のようにも感じます。

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