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2013年3月 4日 (月)

名雪前審議官の違反は個人的問題か

 敦賀原発活断層についての報告書である未公開草案を名雪前審議官が日本原電に渡していた問題で、原子力規制委員会は、「前審議官個人の問題」との見解を示しました。日本原電にとっては重要な活断層調査です。少しでも早く報告書を入手し、対応(悪く取れば裏工作)しようとしたのでしょうか。真相は闇の中です。

 2/8、同審議官と日本原電双方に対する聞き取り結果が同委員会HPにおいて「原子力規制庁次長記者会見補足資料」として公開されています。

 それによると、

・ 前審議官に面談したのは、平成24年12月3日(月)、11日(火)、14日(金)、21日(金)、26日(水)、平成25年1月4日(金)、11日(金)、22日(金)の合計8回。・・・日本原電

 面談では、①今後のスケジュールや進め方、②幅広い専門家の意見も聞いて欲しい、③当社の意見を述べる機会を与えて欲しい旨を伝え、④会合に出席できるのであれば、会議の資料を事前送付して欲しいと依頼した。・・・日本原電

・ 1/22、面談は20分程度。前審議官が一人で対応。原電から強い要望があり、報告書案のドラフトを渡した。その際、「厳重に取り扱ってほしい」旨を伝え、日本原電は「十分理解している」と言った。軽率であったと反省している。同様の行為を他にやったことはない。・・・前審議官

 「28日の有識者会合に日本原電は出席してもらうこととなった」と前審議官が発言。当社から、事前の資料入手を依頼したところ、報告書案のドラフトを渡された。・・・日本原電

 以上、1時間程度の聞き取り調査。

 これに対し、2/6、同委員会の委員長代理は「個人ではなく組織全体として隙があったのではないか。敦賀原発の破砕帯が問題となっている最中に、日本原電が前審議官に会っていたことについておかしいと思った人はいないのでしょうか」と述べ、長官は「ご指摘の通り」と答えている。しかし、同委員長は「前審議官の行為は個人の考え違い」とし、前両者の発言を否定した。

 どちらが真実でしょうか。同委員会の中で食い違っています。

 原子力規制委員会のHPには、毎日のように、議事や検討事項が公開されています。公開性、透明性が保たれていることが感じられます。もちろん、活断層についての報告もあります。それ故に、前審議官事件は残念です。同委員会のメンバーは、福島原発以前から原発政策に携わってきた人々です。またぞろ、隠蔽癖が出てきたのではと心配します。「一事が万事」、国民は不安です。第三者機関で「組織的な問題か、個人の問題か」徹底的に調査をしてください。いずれの問題であったとしても、再発防止対策が必要です。国民はまだ色眼鏡で同委員会を見ています。この問題に真摯に向き合うことでしか、国民の信頼を取り戻すことはできません。

 

 

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