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2013年5月27日 (月)

浜岡原発 H断層系

 先の浜岡原発訴訟の第九回口頭弁論(ものぐさ 浜岡原発訴訟 傍聴記 津波シュミレーションとH断層系 その5)で争点となったH断層系について詳述します。

 「原告準備書面5」の36~37ページには次のように記されています。 

 浜岡原発の敷地には、海岸線にほぼ平行して4本の断層が確認されており、H断層系と呼ばれている。これらの断層は、原子炉建屋に極めて近接して東西を横断しており、仮にこの断層がずれれば、直接的かつ甚大な被害が生ずることが予想される。被告はこのH断層系について、約8万年前以降における活動はないことを確認した、としている。

 しかしながら、活断層の認定については、被告に限らず電力会社各社が極めて恣意的な判定を行っていることは、「原告準備書面3」の32ページ以下で述べたとおりである。被告が原子炉建屋を不規則に配置しているのは、これらの断層を避けるためであったであろうことは、ほぼ確実であり、被告もこれらH断層の影響を恐れていることは明白である。

 また、2006(平成18)年に改訂された耐震設計審査指針においては、活断層の定義について、活動時期を「5万年前以降」から「12万~13万年前以降に拡大されていたが、2012(平成24)年10月23日、原子力規制委員会は、さらにこれを拡大する方針であることを発表した。同委員会の島崎邦彦委員長代理によれば、「地域によって異なるが、日本では40万年間ぐらいは(活断層の動き方は)同じ。現在の指針は金科玉条としない」とのことである。

 以上によれば、被告の主張する「8万年前以降」における活動がないことでは、原子力発電所の審査指針にすら合致していないことは明らかで、浜岡原子力発電所は、安全審査基準をクリアしていない。

 次に、中部電力はHP上でH断層系について次のように述べています。

 浜岡原子力発電所の敷地内にはH断層系と呼ばれる5本の断層が海岸線にほぼ平行して存在することが、ボーリング調査、試掘坑調査により確認されています。詳細な地質調査の結果、H断層系は第四紀後期の活動はなく、地震を起こしたり、地震に伴い動くものではないことを確認しています。

 H断層系とは何でしょう。「原告準備書面5」の36ページの図及び中電資料(「H断層系 原子力規制委員会」で検索できます)の14ページの図からその断層長さと原発との距離を記します。

 Hー1断層  長さ800m弱    5号機南20mの距離

 H-2断層  長さ1500m     5号機北0mの距離         4号機南20mの距離  3号機南0mの距離  

 H-3断層   長さ1500m      4号機北30mの距離       3号機北30mの距離 2号機南0mの距離 

 H-4断層   長さ800m       1号機北30mの距離 

 H-5断層    長さ600m     1号機の北200mの距離 

 驚くほど原発の建屋近くを走っています。断層にはさまれるように原発が建設されています。特に廃炉の決まっていない3~5号機は2本の断層にはさまれるように配置されています。原子力委員会の見解を注視します。

                    

 

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