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2013年5月11日 (土)

田中原子力規制委員長 この頃なんか変よ

 5/8、敦賀原発2号機の直下に活断層があるかについて、田中原子力規制委員長は、「委員会として早急に最終判断を言う必要はない」と述べ、再稼動の申請の受付が始まる7月以降に先送りする可能性に言及しました。

 しかし、会見後、記者団からの真意についての問い合わせが相次ぐと、HP上に「来週15日の敦賀発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合で評価がとりまとまった場合、その時点での同委員会としての見解を遅滞なく集約する」との訂正文を掲載しました。

 大飯原発継続運転容認発言といい、「原子力村」の一員であるかのような発言です。原発を再稼動するための規制基準作りだ、との批判もあります。

 原子力規制委員会に関するこれまで経緯をみて見ます。

・ 「福島原発事故についての緊急建言」において、「原子力の平和利用を進めてきた者として、事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」と、述べています(田中氏ら16名)。 (ものぐさ 原子力規制委員会は中立か)・・・2012.4.1

・ 衆院議院運営委員会の理事会で、田中氏は「電力事業者と一線を画した規制行政を必ず実現する。活断層の影響があると判断された原発は再稼動を認めない。40年廃炉ルールについては、安全性にわずかでも曇りがあればちゅうちょなく運転終了を判断する」と述べています(ものぐさ 原子力規制委員会は中立か)・・・2012.8.23

・ 「原子力村」との批判について、「出身や仕事によって十把一からげに判断することには反対だ」と述べ、レッテルを貼られることに反発しました。(ものぐさ 原子力規制委員会 安全基準の策定 その1)。専門家の意見を結集し、科学技術的な結論を出したい。(同委員長発言)・・・2012.9.19

・ 政治的・経済的な要件は一切斟酌しない(更田委員)。・・・2012.9.20

・ (地震と津波に限定した想定がこれでいいのか)ストレステストについては疑問である(同委員長)。・・・2012.9.25

・ 名雪前審議官が敦賀原発活断層についての報告書である未公開草案を日本原電に渡していた問題で、同委員会は、「前審議官個人の問題」だとして、片付けてしまいました(ものぐさ 新安全基準拙速)。・・・2013.2.10前後

・ 原発事故の罪がいかに重いか。二度と事故を起こさないよう、信頼される組織にしたい(同委員長)。・・・2013.3.13

・ 1つ2つ足りない可能性はあるだろうが、規制基準をクリアできなくても安全上重大な問題でなければ大飯原発の運転継続を認める(同委員長 ものぐさ よくわからん 大飯原発 規制基準適合)・・・2013.3.19 

・ 経済産業相が今秋にも停止中の原発が再稼働するとの見通しを示したことに対し、同委員長は「そういうことを気にしないで私たちの考えでやる。申請が来れば速やかに粛々と審査をする、それだけだ」と強調しました。・・・2013.4.24

・ 敦賀原発2号機の直下に活断層があるかについて、同委員長は、「委員会として早急に最終判断を言う必要はない」と述べ、再稼動の申請の受付が始まる7月以降に先送りする可能性に言及しました。・・・2013.5.8 

 就任当時、同委員長は「科学技術的判断のみを考慮し、それ以外のことは判断しない」と発言し、更田委員は「政治的・経済的な要件は一切斟酌しない」と発言していました。

 ところが、第2制御室などの特定安全施設(中央制御室のバックアップ、電源や注水機能、非常時の海水利用)、フィルター付きベント装置等への猶予(ものぐさ 原発 新安全基準にパブリックコメントを・・・地震・津波)、大飯原発運転継続発言、そして今回の敦賀原発活断層発言等どこが科学技術的判断なのでしょうか。5年と言う猶予期間内に地震が来ないと保障できるのですか。これも科学技術的な判断なのですか。理解に苦しみます。

 同委員長は、日本原子力研究開発機構の特別顧問、高度情報科学技術研究機構(旧(財)原子力データセンター)の会長、顧問を歴任し、原子力発電の推進に一貫して関わり、2007年から2009年まで、原子力委員会委員長代理を務めていました。

 そして今は、原子力規制委員長です。随分出世したものです。現在の地位に未練を感じて、政治家の影を感じて腰の引けた発言をし始めたのですか。確かに、敦賀原発廃炉に関わる決断は重たいものがあります。何せ日本原電がつぶれるのですから。しかし、事故以後、貴方は福島まで出向きボランティア活動をし、その悲惨な現状を目の当たりにし、原発を推進してきたことに対する謝罪の弁を述べたのでしょう。そして、重い決断を下さなくてはいけないことを前提に同委員長を引き受けたのではないのですか。日本原電の職員の給料や政府の思惑に配慮するのではなく、国民のために命を懸けてもらいたいのです。安全神話の罠に陥って原子力行政を進めてきた貴方のせめてもの償いです。

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