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2013年6月 5日 (水)

大飯原発 三連動 その後

 大飯原発周辺にある「熊川断層」「FO-A断層」「FO-B断層」の三連動評価(ものぐさ 大飯原発3・4号機 「熊川断層」「FO-A断層」「FO-B断層」の三連動)のその後はどうなっているのでしょうか。

 第六回大飯原発3・4号機に関する評価会合議事録(2013.5.20掲載)から原子力規制委員会の主張を記します。特に外部専門家「独立行政法人・産業技術総合研究所」と「高知大学」二名の指摘事項を主に取り上げます。

(産総研)

・ 関電の地質調査は連動を否定するための調査なのか。連動性を考えるときに、地質調査には限界がある。更に再調査が必要と言うことになる。

(委員会)

・ 地質構造の不確かさを入れた地震動評価をやって欲しい。例えば、北側のアスペリティ(注1 強振動発生域とも言う)の位置は発電所に近いが、南のほうは遠いままになっていて、それがどういう影響を与えるかは今のとこはよくわからない状況。

・ 三連動を考慮した基準地震動を作って欲しい。

(高知大学)

・ 最悪を想定してアスペリティを置くべき。原子炉の本体の真下にアスペリティを置き、それに耐えられるかという議論をして欲しい。

・ ガスの散乱層があったり、浅い海で堆積物が不均質。堆積物の反射面さえも非常に見にくい。したがって、ここに断層があるかないかという議論は意味がない。基本的には、同じセンス(注2)のものが同じ方向であるならば、それは連動するというのは活断層のほうでは常識だ。

・ 6本ぐらいの測線(注3)で連続性云々とか、断層の方向性云々とか、熊川断層と延びの方向が違うとか、直交するとか言ってもあまり意味がない。

 関電は、地質調査のデータから何とか三連動を否定しようとしているが、同委員会は、「いくら調査を続けても、不確かさは残ってしまうと主張」し、「三連動を考慮し、原発直下にアスペリティを置いて基準地震動の策定を行なうべきだ」とも指摘しています。

(注1) アスペリティーは、震源域の中で大きくずれ、大きな揺れを起こす地震波が出ると考えられる部分を指します。断層面で通常は強く固着しているが、地震時に大きくずれ動く領域です。もともと、シュミレーションのための便宜上の概念であり、誰も見たことはありません。東海地震が起きてみなければ、アスペリティーの位置はわかりません(ものぐさ 浜岡原発訴訟 傍聴記 (構造の欠陥と海水流入 取水塔 アスペリティ))。

(注2) 正断層,逆断層,横ずれ断層等,断層のずれの向きを表したものをいう(原子力発電環境整備機構より)。

(注3) 地下構造は、大型の震源車で人工的に地面を揺らし、地下の地層境界などで反射して戻ってくる波を地表に並べた受信器で記録、解析し明らかになります。この大型の震源車による測定経路を測線と言います。活断層に直角な測線であれば、断層のずれが可視化されます。より詳細な地下構造を知るためには、多くの測線のデータが必要になります。

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