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2013年7月 2日 (火)

米 放射性物質新たに漏出 最終処分場は大丈夫か

 6/21、ワシントン州のハンフォード核施設で、放射性廃棄物を貯蔵する地下タンクの外に、新たに放射性物質が漏れている可能性が明らかになりました。米エネルギー省の検査員が高いレベルの放射線を検知しました。同施設は、長崎に投下された原爆のプルトニウムを製造したことで知られています。1945年に太平洋戦争が終わりました。戦争後わずか68年で地下タンクから放射性物質が漏れ出たわけです。プルトニウムなら10万年以上安全に保管しなければなりません。

 この記事をどのように受け止めればいいのでしょうか。放射性廃棄物は10万年以上保管・管理できるのでしょうか。福島原発事故後の現実を拾い挙げます。

・ 8000ベクレル超10万ベクレル以下の放射性廃棄物について、「栃木、宮城、群馬、千葉の各県で最終処分せよ」、と政府は要求しています。「臭い物には蓋をし」「埋めて見えなく」すれば「見えないものはなかったこと」となります。政府は一刻も早く原発事故もなかったことにしたいのでしょう。何十年もしてから「漏れが発見された」では遅すぎます。一旦埋めたものは掘り起こせません。

・ 福島原発と海の間に設置した観測用井戸から、高濃度のトリチウムとストロンチウム90の漏出が、6/24明らかになりました。検出されたトリチウム濃度は1リットル当り1100ベクレルでした(6/21)。溶融した原発敷地内から漏れ出ているのでしょう。未だに、遮蔽することもできません。6/24には、トリチウムが1リットル当り1500ベクレル検出されています。更にストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が6/28には、1リットル当たり3000ベクレル、7/1には、4300ベクレル、7/5には、90万ベクレル検出されています。トリチウムの濃度が上昇傾向にあるようです。

・ 東電の汚染水浄化システムや地下タンクからの汚染水の漏れもありました。今後もあるでしょう。

・ 敷地南側に新設する地上タンクに汚染水を移送することで、敷地境界の年間被曝量は最大7.8ミリシーベルトになりました。通常の7.8倍です。

・ J-PARC(日本原子力研究開発機構と高エネルギー研究所が共同で運営)の加速器施設から放射性物質が漏れ、敷地約1kmに拡散しました。

 放射性廃棄物の安全は確保できるのでしょうか。ある専門家は、汚染土壌を入れたコンテナを浅い地中に埋める方式を推奨しています。埋め立てた場所がわからなくなり、掘り直しが不可能になることを危惧しているのです(ものぐさ 埋め立て基準8000ベクレルは大丈夫か)。 

 放射性廃棄物の処分先も決まらない状況で、自民党は、原発再稼働に前のめりです。再稼動し、第二の福島原発事故が起きたら、同じように、放射性廃棄物を地元に押し付けるつもりなのでしょう。国策で進めてきた原発の尻拭いはいつも地元です。どこまで、地元住民を軽視しているのでしょう。

 原発がなかったならば、こんな心配をしなくてすみます。地元にとっては迷惑施設でしかありません。放射性廃棄物すら安全に管理・処分できない現実を前にすれば、政府の言うことは違ってくるはずです。

 全ての原発を廃炉とします。他県は放射性廃棄物を受け入れてくれません。申し訳ありませんが、地元に最終処分場を作らせてください。これが真っ当の人間の言う言葉です。

 

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