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2013年10月15日 (火)

福島原発 風評被害の賠償打ち切り ?

 東電は、福島原発事故に伴う賠償を打ち切ろうとしています。「事故後2年が過ぎ、新規事業もできるはずで、今春以降の損害は因果関係なし」と言うのが東電の理由です。

 これに対して、製麺業者は「前触れも事前の説明もなく、封筒を送りつけられた」、観光地のみやげ物店などは「事故後売り上げは半減し、賠償がなければ苦しい」、食品加工業者は「原材料費などを賠償金で支払う予定だったので、資金繰りが行き詰る」と訴えています。

 東電は自分の犯した罪を恥じ、誠意をもって賠償に応じるべきです。罪の意識など、元からなかったのですか。とうの昔に忘れ去ったのですか。このような言動を「厚顔無恥・鉄面皮(注1)」とでも言うのでしょうか。罪の重さを再度感じてください。

1 放射能を撒き散らした張本人はだれだ。

 東電や国の「偽りの安全神話」で、このような事故が起きたのではないですか。この事故の前に、スリーマイル島やチェルノブイリ原発で大きな事故がありました。日本でも、「もんじゅ」をはじめ多くの原発で事故が発生しています。想定外の原発事故であるとは言わせません。東電や国が放射能を撒き散らした犯人(ものぐさ 福島原発 刑事告訴を応援しよう)です。住民が被害をこうむっているにも関わらず、犯罪人が期限を決めて、「賠償打ち切り」など言語道断です。

2 新規事業や代替事業への転換など、2年そこそこで出来るはずもない。

 地元に密着し、先祖代々営んでき事業を、事故後、2年そこそこで業種転換できものでしょか。廃業せよと言っているのと同じです。大企業ですら、業種転換には長い年月を要し、優秀な人材を投入しなければなりません。被害者には何ら責任はありません。

3 風評被害の原因は除去されていない。

 今でも、野生きのこ、魚などからセシウムが検出されています。除染が完了したとする都路地区でさえ空間線量は高く、除染は不十分です(ものぐさ 福島・田村市都路地区 5ミリシーベルト超でも帰還 ?)。

 環境省は10/10、福島原発周辺の11市町村で本年度中に終える予定だった国直轄除染の工程表を見直しました、作業が遅れている7市町村で来年度以降も除染を続けるが、終了時期は未定。避難生活を強いられる住民は事故から2年半の今も帰還の目途が立たず、将来の見通しは得られないままです。保管されている40万tを超える汚染水浄化の目途も立たず、汚染水は海洋に漏れ続けています(ものぐさ 汚染水漏れ これでも「完全ブロック」か)。

 森林の除染は手付かずのままで方向性すら提示されていません。再び草が伸び、風により落ち葉が飛散し、雨は森林の放射能を洗い流し、山から流れ出る水は農地に、宅地に、道路に放射能を拡散させ、再び放射線量は上昇するでしょう。除染前の放射線量に戻るのではないかと感じています(ものぐさ 国は除染を放棄したのか)。

4 売り上げ減少は原発事故と因果関係なし。

 何を根拠にこのような発言をするのでしょうか。証拠はあるのでしょうか。東電の社員は、被害者宅を訪問し現実を把握しているのでしょうか。被害者の言い分を聞いてください。

5 除染が終わっても帰らない。

 除染の効果に懐疑的で、除染が終わっても帰還を希望しない人は少なくありません。今尚、約15万人もの人々が避難生活を余儀なくされています。除染は中途半端で、放射能の影響が怖いのでしょう。この事実も、風評被害の要因のひとつです。

 今回の打ち切りに関する通知は、弱い立場の個人事業者のみを対象としているようです。団結して裁判を起こし、徹底的に戦ってみませんか。

(注1) あつかましく、恥を恥と思わないこと。

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