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2014年8月12日 (火)

新規制基準の基準地震動は旧態依然

 <浜岡原発訴訟の第十四回口頭弁論の準備書面20より> 

 基準地震動を上回る確率は1万年に1度とされていました。ところが、ここ10年の間に基準地震動を上回る地震は5回(注1)も発生しています。2年に1度の確率です。

 その理由は次のように言われています。

・ 地震動の評価手法が古すぎ、過小評価している。

・ 地震は実際に観測された地震波を用いて「耐専スペクトル」と「断層モデル」で評価されるが、「十数年前に作られて以降、この20年間に収集された国内の地震の観測記録は、計算式に反映されていない(ものぐさ 長沢教授 大甘な大飯・高浜・川内原発の基準地震動)。

・ 観測された各種データの平均値を用いて、地震動を想定している。

 そして、新規制基準は、地震動の評価を具体的に規定することなく、「適切に設定され、地震動評価がされていることを確認する」などと言った曖昧な文言を羅列しているだけです。何が「適切」なのかは全く記載されていません。

 新規制基準が曖昧な表現にとどまっていることを悪用して、電力会社は、基準地震動策定手法が誤っていたことが明白になった現在においても、旧態依然とした手法で基準地震動を策定しているのです。

 吉岡斉・九州大学大学院教授は7/26、「新規制基準自体の妥当性に加え、その文言があいまいで、それに適合しているという規制委員会の判断は恣意的である」とも述べています。

 まやかしの規制基準です。

 (注1) ①2005年8月の宮城県沖地震における女川原発。②2007年3月の能登半島沖地震における志賀原発。③2007年7月の新潟県中越沖地震における柏崎刈羽原発。④2011年3月東北地方太平洋沖地震における女川原発と福島原発。

 関連記事 (ものぐさ 浜岡原発訴訟 傍聴記(不合理な新規制基準 立地審査指針違反 新規制基準の基準地震動は旧態依然 司法が変わる・大飯原発原告勝訴 クリフエッジ) その10 

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