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2016年3月

2016年3月 1日 (火)

原発ゼロかるた

 2/23、御前崎市に立地する浜岡原発の地元住民らが、「原発ゼロかるた」を作り、菊川市内で完成祝いを兼ねたかるた会が開かれたと言う。驚きであるとともに、良くやったとエールを送りたい。

 1例を挙げると、「あ」は「あきらめない、原発なくすその日まで」、「と」は「どうするの子孫に負わせる核のゴミ」などである。浜岡原発近隣の市町でこのかるた会が恒例となることを願っている。

 皮肉と怒りを込めて原発ゼロかるたを作ってみる。

  アンダーコントロール!汚染水はたれ流し、空間線量高いまま。

  イタリア、ドイツ。原発事故見て脱原発に舵を切る。日本の政治家決断できず。政治の劣化目の当たり。哲学も信念もありゃしない。

 (ものぐさ ドイツ前首相 脱原発を

  失って初めてわかるありがたさ。金など要らぬ、故郷返せ、放射能なくせ。

  エネルギー基本計画。全原発の再稼働と60年運転が前提の原発比率20~22%。

  オンカロン(最終処分地)の地層は18億年変動なし。活断層・地震・噴火・地下水で傷だらけの日本の地層。

 (ものぐさ 高レベル放射性廃棄物地層処分 日本の地層の現実

  核のゴミ、地層処分でなかったことに。地震、マグマ噴火、地下水で地表に核が舞い戻る。10万年先のことなど知ったことか。

  基準地震動は観測データの平均値。最大規模の地震では耐震設計行わず。

   (ものぐさ 浜岡原発訴訟 傍聴記(不合理な新規制基準 立地審査指針違反 新規制基準の基準地震動は旧態依然 司法が変わる・大飯原発原告勝訴 クリフエッジ) その10

  クリーンエネルギー。原発は二酸化炭素排出ゼロ、と豪語する。事故が起きれば放射能をまき散らす。二酸化炭素と放射能どちらが怖い。

  原則40年の廃炉が、いつのまにやら60年に。規制委員長の心変わり。

  国民の半数以上が脱原発。原発は政治家・大企業・官僚・御用学者たちの甘い蜜。

  再稼働。国が責任持つという。除染、賠償、廃炉費用は国民負担。

  食品偽装が起きれば、警察介入、逮捕、起訴は当たり前。検察は原発事故の責任者をなぜ起訴しない。

  スイスでは賠償費用366兆円。11兆円程度(除染、中間貯蔵、廃炉、汚染水対策、賠償等)なら安いもの、次に事故が起きてもへっちゃらさ。

 (ものぐさ 福島原発損害額 366兆円

  世界一危険な場所に立地する。次の地震に怯える日々。

  総量基準(日本学術会議の提言)は守らず、なし崩し的再稼働。どこまで増える核のゴミ。

 (ものぐさ 日本学術会議 核のゴミは「暫定保管」と「総量管理」で

  高浜・川内原発の敗訴で再稼働。司法は3.11前に逆戻り。国の意向を忖度か。

  中間貯蔵。期限が来ても中間貯蔵。廃棄物引き受ける自治体どこにいる。

  津波の高さの1.5倍まで海水は盛り上がり、敷地内に越流する。22mの防波壁で十分か。

 (ものぐさ 浜岡原発 津波高さ19mは22mの防潮堤で安全か その3

  低速度層による異常な揺れ。駿河湾沖地震で初めてわかる。立地前の地層調査とはこんなもの。

  東京には危なくて原発作れぬ。田舎の人は死んでも良いのか。

  内部被ばく。10ベクレル/日の食品で、体内蓄積量は20ベクレル/(人体kg)に。26年後のチェルノブイリは警鐘を鳴らす。20~40ベクレル/(人体kg)で心電図異常・高血圧・白内障等の症状が現れる。

 (ものぐさ 内部被曝評価はシーベルトではなくベクレルで

  20ミリシーベルト以下なら帰還して。5ミリシーベルトは放射線管理区域で関係者以外立ち入り禁止なのに。

  抜け道だらけの子ども・被災者生活支援法。支援対象地域を定める一定の基準とは何ミリシーベルト。線量基準は決めずにズルズルと。誠実のかけらも見えない行政トップ。

 (ものぐさ 「内閣府原子力被災者生活支援チーム」は何者か

  燃料デブリ。本当に回収できるのか。むなしく響く廃炉終了40年。40年後も言いそうだ。トロースフィニッド原発は、解体終了に90年。

 (ものぐさ 良く見ておこう 原発事故の現実(故郷喪失・除染・汚染水・被曝・賠償・廃炉

  ノーと言い続けよう原発再稼働。言い続けることが肝要だ。言わなくなったら思う壺。

  浜岡原発。南海トラフに耐えうるか。爆発すれば日本壊滅。

 (ものぐさ 「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」と「瀬尾試算」

  避難計画不十分でも再稼働。故郷に帰れなくても知らん顔。雀の涙でお茶を濁す。

  福島の甲状腺がん全国平均の数十倍。それでも因果関係なしという。

   (ものぐさ 福島原発 甲状腺障害) 

  屁理屈など言わずに事故の現実見ろ。汚染水漏れなし、世界一安全、がんとの因果関係考えにくい、アンダーコントロール、などなど切りがない。

 (ものぐさ 汚染水漏れ これでも「完全ブロック」か

  放射能(セシウム)30年経っても半分残る、60年でも1/4。

  周りを凍土壁で囲んでも、原子炉直下は地下水の通り道。これで汚染水減らせるか。

  見てきたような嘘を言う。ガラス、炭素鋼、粘土で核のゴミを隔離する。10万年後のことなど知ったことか。

 (ものぐさ 地層処分 楠戸伊緒里氏の資料より

  無主物ってなんだ。東電がゴルフ場にバラまいた放射能のことで、回収不要だとさ。言葉の遊びもここまで来たか。

  めっきり減った原発放送。低俗番組目白押し。これも政府の圧力か。政府の目論見、1億総白痴化社会。

  「もんじゅ君」いつまで経っても稼働せず。原子力機構職員の受け皿か。会社なら倒産だ。

  安くない原発の発電コスト。甘い見通しのバックエンド、廃炉、除染、賠償等の各種費用。

 (ものぐさ 原発の電気料金は安くない

  癒着体質見え隠れ。規制委員会、政府、官僚、電力会社。これを応援する御用学者。規制委への信頼、地に落ちた。

  40年の原則廃炉。例外規定で全ての原発60年まで継続か。可燃性ケーブルを防火シートで覆って合格。規制基準骨抜きに。

 (ものぐさ 原発廃炉 40年は本当か)  

  埒があかないADR(原子力損害賠償紛争解決センター)の仲介。賠償裁判吹き荒れそうだ。

  立地審査指針に浜岡原発は違反する。周辺住民に放射能障害を与えることは3.11で実証済み。

 (ものぐさ 浜岡原発は原子炉立地審査に違反、よって設置許可は無効

  ルール決め避難手順を定めても、住民これに従うか。不信は根深く刻まれた。

 (ものぐさ 浜岡原発避難に最長29時間

  冷却水の緊急注入で原子炉は脆性破壊。玄海原発の脆性遷移温度は98℃以下。

 (ものぐさ 原発廃炉 40年は本当か) 

  炉心溶融、マニュアルあったのに判定できず。こんな会社に運転資格なし。

  わかりにくい。再稼働に至る論理矛盾。規制委は「合格だが安全ではない」、政府は「規制委が安全と認めたものは再稼働」、立地自治体は「国が責任持つなら同意する」と支離滅裂。無責任体質極まりない。

 (ものぐさ 再稼動への奇妙な論理

2016年3月13日 (日)

福島原発事故後の裁判判決

 黒木亮著「法服の王国」は、最高裁を頂点とした司法システムの実態を炙りだしている。最高裁は政府、行政の意向を忖度し、高裁以下の裁判官は、最高裁の意向を忖度して判決を行っている。三権分立はどこにあるのか、絶望感さえ抱かざるを得ない。最高裁の意に沿わない判決を下した裁判官は左遷の憂き目を負わされる。上にへつらい立身出世をするのか、良心に従った真っ当な判決を行うのか、裁判の本質が問われている。

 福島原発事故後の裁判はどのように変化してきているのか、それぞれの判決要旨を比較する。四国電力伊方原発の最高裁判決(1992年)は、安全性の立証責任は国や電力会社にあり、その立証が不十分であれば運転してはならないとするものである。伊方判決の及ぼす影響はどの程度であろうか。

大飯原発3、4号機運転差止請求訴訟・・・再稼働を認めず

 2014.5.21、福井地裁・樋口英明裁判長は再稼働を認めないと決定。以下、要旨を列挙する(ものぐさ 司法が変わる 大飯原発原告勝訴 福井地裁 大飯原発運転差し止め訴訟 原告勝訴

・ ひとたび深刻な事故が起きれば多くの人の生命、身体や生活基盤に重大な被害を及ぼす。

・ 原発の稼動は経済的活動の自由に属するに過ぎず、人格権よりも劣位におかれるべきもの。

・ 原発技術の危険性の本質及びそのもたらす被害の大きさは福島原発事故を通じて明らかになった。

・ ひとたび事故が発生した場合の権利侵害の度合・範囲が甚大であることに照らしても、司法判断を避ける理由は微塵も存在しない。

・ 司法は(人格権を根拠とした差し止め請求に関する)判断能力・適格を有する。

・ 冷却機能喪失による重大事故の生ずる危険は、万が一の危険という領域を遥かに超える現実的で切迫した危険である。

・ 地震大国日本において、基準地震動超える地震が大飯原発に到来しないというのは根拠のない楽観的な見通しに過ぎない。

・ 大飯原発から半径250km圏内に居住する者は、大飯原発の運転によって直接的にその人格権が侵害される具体的危険がある。

高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分訴訟・・・再稼働を認めず

 2015.4.14、福井地裁・樋口英明裁判長は再稼働を認めないと決定。以下、要旨を列挙する(ものぐさ 高浜原発再稼動差し止めの仮処分決定 基準地震動を否定)。

・ 平成17年度以降10年足らずの間に4つの原発で5回にわたり基準地震動を超える地震が到来している。算出された基準地震動は、平均的な数値であり、起こりえる最大の地震動を示すものではない。基準地震動は実績のみならず理論面でも信頼性を失っている。

・ 運転開始時の基準地震動は370ガル。基本的な耐震補強工事がなされないまま、550ガル、700ガルへと引き上げられた。このように数値だけ引き上げるという対応は社会的に許されない。

・ 規制基準に適合しても原発の安全性は確保されない。

川内原発運転差し止め仮処分訴訟・・・却下>

 2015.4.22、鹿児島地裁・前田郁勝裁判長は、最新の科学的知見に照らし、新規制基準に不合理な点はない、と却下。以下、要旨を列挙する。

・ 規制基準は最新の科学的知見及び安全目標に照らし、その内容に不合理な点は認められない。

・ 基準地震動の策定は、既往地震の観測記録を基礎とする平均像を用いたものとなっているが、地域的な傾向を考慮して平均像を用いた検討を行うことは相当。

・ 過去10年間でその当時の基準地震動を超過した地震が5例あるが、基準地震動超過地震が生じた原因とされる地域的な特性を考慮し、高度化されている。

・ 火砕流等の火山事象の影響を受ける可能性が十分に小さく、火山活動のモニタリングと兆候把握時の対応を条件付けている。

・ 原発からの距離に応じて区分された三つの地域に応じた避難行動が具体的に定められており、避難計画等は、一応の合理性、実効性を備えている。

高浜原発3・4号機の運転差し止め仮処分取り消し訴訟・・・仮処分決定取り消し

 2015.12.24、福井地裁・林潤裁判長は関電の申し立てた意義を認め、仮処分を取り消した。以下、要旨を列挙する。

・ 原子炉施設に絶対的安全性を想定することはできないが、福島原発事故の経験等も踏まえた現在の科学技術水準に照らし、原子炉施設の危険性が社会通念上無視し得る程度にまで管理されているか否かという観点から厳格に審理・判断すべきである。

・ 基準地震動は複数の手法を併用し、最新の科学的・技術的知見を踏まえ,不確かさを適切に考慮して評価している。専門的・技術的知見に基づき中立公正でその内容は合理的である。地盤構造等の調査は信頼性の高い計算手法を用い、かつ、断層の長さや深さを始めとする各種パラメータ等を保守的に設定することで、国際水準に照らしても保守的な評価を行っている。

・ 耐震安全性は基準地震動に対して相応の余裕を有している。

・ 使用済燃料を冷却する施設の耐震重要度分類がBクラスとされているが、代替的注水・冷却手段に高度の耐震安全性を要求することで使用済燃料の安全性を確保している。

・ テロ等の標的になっていることもうかがわれない。

・ ,津波については、専門的・技術的知見に基づき中立公正な立場で個別的かつ具体的に審査している。

大飯原発3・4号機の運転差し止め仮処分訴訟・・・却下

 2015.12.24、福井地裁・林潤裁判長は、大飯原発3、4号機は原子力規制委の審査に合格しておらず、再稼働が切迫していないため、差し止めの必要性はない、と却下。

高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分訴訟・・・再稼働を認めず

 2016.3.9、大津地裁・山本善彦裁判長は運転の停止を決定。以下、要旨を列挙する。

・ 原発の周辺で行った断層の調査は、周辺のすべてで徹底的に行われたわけではなく、地震の最大の揺れを評価する方法はサンプルが少なく科学的に異論のない方法と考えることはできない。

・ 福島の原発事故を踏まえた事故対策や津波対策、避難計画についても疑問が残る。

・ 住民の生命や財産が脅かされるおそれが高いにもかかわらず、安全性の確保について説明を尽くしていない。

・ 福島と同じような事故を防ぐためには、原因の究明を徹底的に行うことが不可欠だが、説明は不十分だ。

・ ディーゼル発電機や電源車などで十分か、社会一般の合意が形成されたとは言えない。

・ 使用済み燃料ピットが崩壊した際の対処策についても十分であると認められるだけの資料が提出されていない。

・ 原発の目の前が避難経路であり、被曝する可能性が非常に高い。

・ 国家主導での具体的で可視的な避難計画が早急に策定されることが必要。避難計画を視野に入れた幅広い規制基準が望まれる。基準を策定すべき信義則上の義務が国家には発生している。

・ 万が一の事故発生時の責任は誰が負うのかを明瞭にするとともに、新規制基準を満たせば十分とするだけでなく、その外延を構成する避難計画を含んだ安全確保対策にも意を払う必要がある。

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