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2018年1月

2018年1月16日 (火)

浜岡原発訴訟 傍聴記 その22

 1/11、静岡地方裁判所で行なわれた浜岡原発訴訟の第31回口頭弁論を傍聴した。前回に続き23回目の傍聴となる。

 午後3時35分までに裁判所に集合し、行列に並ぶ。定員オーバーした場合には抽選。一般傍聴席40人程度に対し、希望者は17人程度。全員が入廷できた。

 向かって左に原告、右が被告(中電)。原告側20人程度、被告側18人程度、記者は8人。4時開廷。

(被告) 被告準備書面30について補足した。原発直下にある褶曲構造の断層写真は、次回3/22に提出する。ベースロード電源としての原発の位置づけ、深層防護による安全性、県民健康調査によれば、がんの発症が多いとは言えない。

(原告) 原子力規制委員会の審査を待つ、というのは裁判を軽視している。行政よりも司法は下なのか。提示された事実に基づいて、裁判を進めよ。甲状腺がん発症について、被告は「原告の独自の調査」と言うが、発症件数は事実である。発症は増加している。

(被告) 原子力規制委員会の審査を待つ云々、とは言っていない。

 4時21分閉廷。低調で進展なし。

 記者会見配布資料より。

・ 12月13日の広島高裁による「伊方原発3号機」の運転差し止めは、浜岡原発訴訟にも良い影響となる。基準地震動に関する判断などは納得できないが、「巨大噴火による火砕流の発生は具体的な危険の恐れがある」としたことについては、評価できる。

・ 浜岡原発で続出したトラブルを踏まえた中電の改善策は、「ほとんど具体性がなく、率直に言って非常に頼りない」と更田委員長は12/6発言した。審査に時間がかかりそう。

・ 小泉、細川元総理が記者会見で発表した「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」は大きな影響力を持つ。

・ 中電は安全性、安定供給、経済効率、環境への適合という視点から、原発はベースロード電源であるという現在の政府の考え方を持ち出し、原告の主張には理由がないという。これは、原告への反論になっていない。とんでもない考え違いだ。原発は安全でもなく、使用済み核燃料は処分できず、環境への影響は大きすぎる。一旦事故が起きれば莫大な損害にもなり、経済的でもない。

・ 本日の準備書面で中電は、テロ対策は国の責務、犯罪の予防は警察の責務だとして、今やっている監視装置の設置、見張り人の巡視等で、中電としての防護措置は十分だ。しかし、テロに対する危険性はなくならない。原告の主張に反論できないので、このようなはぐらかしの主張を繰り返す。

・ 中電の争点整理も提出され、原告側証人の選定、依頼を進める。証人尋問は9月か。

・ 電力会社は太陽光発電された電気が送電線に流入すれば、安定供給に支障が出ると言うが、経産省は送電線容量をフレキシブルに見直す方針だ。

 次回、 3/22 10時30分

 次次回、6/14、午後2時30分

 次次次回、9/25

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