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2018年9月28日 (金)

浜岡原発訴訟 傍聴記(4号機直下の断層、A17活断層、) その25

 9/25、静岡地方裁判所で行なわれた浜岡原発訴訟の第34回口頭弁論を傍聴した。前回に続き26回目の傍聴となる。

 午前10時5分までに裁判所に集合し、行列に並ぶ。定員オーバーした場合には抽選。一般傍聴席40人程度に対し、希望者は20人程度。全員が入廷できた。定員オーバーしない限り、集合時間に間に合わなくても入廷可能とのこと。

 向かって左に原告、右が被告(中電)。原告側21人、被告側14人、記者4人、一般傍聴は28人。10時30分開廷。

 (原告) 今まで主張してきた要点を、映像で説明した。持ち時間は30分間。

・ 防潮堤に衝突した津波(19m)は、津波高×1.5=28.5mまでせり上がり、簡単に越流する。越流した津波により防潮堤は破壊する。

 (台風等の大雨により河川の水が土手を越流した場合、越流による川裏法尻(のりじり)の洗堀により、土手は崩壊する。同じ理屈で防潮堤も崩壊する。・・・ものぐさ)

・ 冷却水を取り入れる沖合600mにある取水塔からも、津波は敷地内に侵入する。サイホンと同じ理屈だ。

・ 自動車のフロントガラスのひび割れ状態のように、4号機直下に網の目状の断層が存在する。

・ 原発敷地を南北に走る「A17断層帯」を、中電は活断層であると認めたが、原発直下は活断層ではないと主張している。「切り切られ」理論が主張の根拠となっているが、その理論は70年代の「岐阜県中部地震」で破綻している。今度はどんな屁理屈を主張するのか。

・ 可搬式バッテリー等を高台に設置した、と中電は言うが、道路が液状化すれば搬入すらできない。

・ 地震で富士川河口断層帯は10m隆起し1か月通行不能。国道52号線は土砂崩れし、避難不能。

(中電) 持ち時間20分間。規制基準に沿った安全対策を行っている、と終始説明した。

 (原子力規制委員会前委員長(田中)は、規制基準に適合しても安全であるとは言えないと述べているではないか。・・・ものぐさ)。

 11時25分閉廷。

 記者会見で、原告は準備書面38を配布した。それについて記す。

・ 原子炉4号機直下に存在する無数の断層が織りなすひび割れ図面が記載されている。100m角の敷地内に200本近い断層が網の目状に広がる。中電が8/3に原子力規制委員会に提出した第608回審査会合資料(資料1-1-1 26頁)をぜひ見てほしい。こんな地盤上に建物を建築しますか。

・ 中電は2/28、原告に敷地の断層写真を提示した。原発建設時に断層を把握していたことは間違いがない。バウムクーヘン状の断層写真であるが、中電は著作権を盾に準備書面38に掲載することを拒んだ。国にも報告していないとのこと。公表し識者の意見を聞くべきだ。

・ 御前崎突端部を南北に走る「御前崎台地~御前崎南方沖褶曲断層帯」、掛川市に近い御前崎市西端を南北に走る「A18断層帯」を中電は活断層であると認めたが、前記活断層に挟まれた「A17断層帯」を活断層であると認めてこなかった。「A17断層帯」上に原発が立地しているからなのであろうか。平成28年に「A17断層帯」も活断層であると認めたが、「切り切られ」理論を根拠に原発敷地内だけは活断層ではないと主張している。これらの褶曲断層帯は南方から押し寄せる「フィリピン海プレート」により生じたものであり、メカニズム上、原発直下のみ活断層でないとの主張は無理筋である。

・ 先に形成された南北方向に走る「A17断層帯」を、後から重力滑りで形成された東西方向に走るH断層帯が切っているので、敷地内で最も新しいのはH断層帯である。よって、敷地内には活断層は存在しない。と中電は主張している。東京大学地震研究所の恒石幸正氏は、「岐阜県中部地震に関連した断層」という論文で「切られた断層は切った断層より古いと単純に結論することはできない」と述べている。これにより中電の「切り切られ」理論は破綻している。

・ 中電は4号機直下の断層を秘匿していたところ、4号機の再稼働についての新規制基準適合審査において資料の提出を求められ、やむなく開示したものである。

(ものぐさ)

・ 後期更新世(約12~13万年前)以降に形成された断層は活断層であると、新規制基準により認定基準が変わった。

・ 中電は原発直下の断層の形成時期を後期更新世以前であることを証明しなければならない。

・ 原発直下には、東西に走るH断層帯と南北に走る「A17断層帯」がある。

・ 識者AはH断層帯を20万年前に形成されたと推定している。

・ 中電にとって、「A17断層帯」がH断層帯より古いことを証明できれば「A17断層帯」は活断層でないと主張できる。そこで前述の「切り切られ理論」が登場するが、東京大学地震研究所の恒石幸正氏による「岐阜県中部地震に関連した断層」という論文で「切られた断層は切った断層より古いと単純に結論することはできない」と否定されている。識者Aも、「A17断層帯」はH断層帯に切られた状態のままであっても活動するので「切り切られ」の関係に意味はない、と述べている。

・ 識者Bは、H断層帯の形成時期は8~10万年前と推定している。これならH断層帯は活断層である。

 次回 12/4 午前10時30分

 次々回 2/28 

 次次々回 5/21 午前10時30分

 

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